株式会社偽都社を退職しました。
WEB 2014年01月14日
あけましておめでとうございます。
聖城です。
新年に入り、既に半月経過しようとしていますが、サボり癖が働いてあいさつもまともにできてませんでした。すまそ。
そういえば、昨年末に偽都社のサポートを正式に終了しました。
そこで昨今流行の退職エントリに倣って振り返りたいと思います。
偽都社とは
今でこそ多数のプロ作家を輩出している大人気web漫画まとめサイト新都社。その黎明期のサイトUIをまるまる模倣したパクりサイト、それが偽都社です。当時の新都社には無かった感想投稿機能の充実っぷりなどちょっとだけ話題になりました。
偽都社の立ち上げにあたり
当時、初めての有料鯖をレンタルし、PHPが使えるようになったことで独学を進めていた過程で、どういうわけか一つそれっぽいシステムを作り上げてみたいという衝動に駆られたのがきっかけになります。その衝動の矛先として狙われたのが新都社。webデザインはほぼそのまま流用し、さっぱりわからない中のプログラムを一から自作していきました。
そして思い立ってから約2週間後の2007年8月、偽都社β版がリリースされました。
偽都社での出来事
立ち上げた当初は、当時新都社に実装されていなかった機能を先取りするなど良い評価も得られていました。しかし、レンタルサーバーである都合上データベースアクセス制限(1時間で360回のリクエストしか出来ない等)に躓くなど、初めから新都社越えは絶望的であり、爆発的なユーザー獲得には至らず、結局鳴かず飛ばずで終わってしまった印象です。懸念だったデザイン丸パクり問題などについては、早々に新都社運営から公認をいただいてます、柔軟かつゆるゆるな当時の運営に感謝(笑)。
更に翌年2008年1月、新都社は偽都社を総額零億ドル(約零兆零億円)で買収することで合意し、偽都社は新都社の完全子会社となります。が、特にその後は目だった活躍などは見られず、昨年2013年12月末にひっそりとサービス終了を迎えました。
当時の新都社記事:新都社、偽都社を完全子会社化
僕が偽都社でやったこと
偽都社サイトおよび偽都社システム・偽ーテル・インサイド(Anarchy Integration)の開発・制作を全て行いました。オープン後はしばらく機能追加や、買収後はリニューアルシステム(Double Neet System)などの構想を行っていましたが、結局頓挫。
その後は、ひっそりと時折増えるスパムの削除対応などを行っていました。
サービス終了のきっかけ
リニューアルシステムが頓挫した後は、閑古鳥が鳴くような状態だったこともあり、いつでもサービス終了して良かったとも考えていましたが、契機になったのは2010年8月、レンタルサーバー元である会社が経営破綻し、将来的にサーバーが終了するという報が入ったことによります。
予告されていたサーバーの終了時期、それが2013年12月末となります。
反省点
今思えば反省するべき点はいろいろあるが、その中でいくつか。
一つ目は、そもそも表面を再現したシステムだったため管理者機能そのものを実装していなかったこと(これのおかげでしばらくスパム削除はデータベースで直接リクエストを書いていたため苦労しました)。
二つ目に、データベース設計をもうちょっと考えるべきだったこと。今だから言える話ですが、コメントを保存するテーブルについて、作品ごとにテーブルを作成していました。先述のスパム対応の時に泣きを見た理由の一つです。
三つ目は、最終的に誰かに譲渡できるような形で書けなかった、あるいは直せなかったこと。正直今コードを見てもちんぷんかんぷんって感じです。
四つ目は、もはや言いがかりにしかならない話だが、そもそも偽都社を作ってしまったことで、当時新都社で描いていたweb漫画の更新が滞り始めてしまったこと。そして今も2年近く更新が止まったままである。もはや偽都社全く関係ないじゃん。反省。
今後
実は今この記事を書いている時点で偽都社がまだ存在している。元旦にアクセスした時タイムアウトが起こっていたので「とうとう終わったか…」などと思っていたところだが、しぶとく生き残っているらしい。しかし、偽都社以外の諸機能・サイトはseyjoh.comへの移設が完了して久しいので、これ以上偽都社のある死にゆくサーバーに対してどうこうしようとは考えていない。(あるいは、きっちりトドメを刺してやった方が後は時はイイのかもしれないが…)
偽都社はオワタものとして、今後は残った他のサイトの更新をぼちぼち続けようと思っています。そろそろデザインに手を加えたいんですよね。サモンカードも2年更新が止まっているという惨状だし、サイトデザイン更新をして、余力で更新できればと思っています。
(本心はバリバリ更新したいんですが、言動と行動が伴ってないのであまり期待させてもかな~という弱気姿勢なのは申し訳ない)
以上、長々と書いてきました。
偽都社に関して書き切れなかった(あるいはもう忘れちゃった)ことなど多いですが、一度ここで弔いとします。
応援ありがとうございました。聖城先生の次回作にご期待ください。
そして、本年もどうかよろしくお願いいたします!